Radiant heating and cooling
輻射冷暖房技術
私たちは長年にわたり、 地下水と自然エネルギーを活用した空調技術の研究開発を行ってきました。
その中核技術の一つが 「輻射冷暖房技術」 です。
一般的な空調が風によって人を冷やしたり暖めたりするのに対し、 輻射冷暖房は空間全体を穏やかに整える技術です。
輻射とは何か
私たちは普段、 太陽の暖かさを感じています。
真冬でも日差しのある場所が暖かく感じるのは、 太陽からの輻射熱が届いているからです。
逆に夏の夜、 空に向かって熱が放出される現象も輻射です。
輻射とは、 空気を介さずに熱が移動する自然現象です。
風ではなく空間を整える
一般的なエアコンは、 冷たい空気や暖かい空気を吹き出して温度を調整します。
しかし風を強く感じたり、 温度ムラが発生したり、 乾燥を感じることがあります。
一方、 輻射冷暖房は壁や床、天井、水などを利用して、 空間全体の熱環境を整えます。
そのため、
風が少ない
温度ムラが少ない
乾燥しにくい
静かで快適
という特徴があります。
地下水との組み合わせ
私たちは地下水の持つ安定した温度に着目しました。
地下水は自然の蓄熱槽であり、 蓄冷槽でもあります。
この安定したエネルギーを利用しながら、 輻射によって空間全体へ穏やかに熱を伝えることで、
大幅な省エネルギーを実現しています。
地下水利用技術と輻射冷暖房技術は、 私たちの空調システムを支える重要な技術です。
森が教えてくれること
自然界の森にはエアコンはありません。
しかし森の中へ入ると、 どこか心地よさを感じます。
それは植物の蒸散だけではなく、
土が熱を蓄え、 水が熱を運び、 木々が日射を和らげ、
空と地面の間で輻射による熱移動が行われているからです。
自然は複数の仕組みを組み合わせながら、 快適な環境を生み出しています。
生きる空調への挑戦
私たちは空調を単なる機械設備とは考えていません。
人が本当に快適と感じる環境とは何か。
自然はどのように空気や熱を整えているのか。
その問いを追い続けています。
現在取り組んでいる創森道の森も、 水、 土、 植物、 空気、
そして輻射の働きを観察する小さな研究所です。
森は空調になるために存在しているのではありません。
森として生きている結果として、 人が心地よい環境を生み出しています。
私たちはその自然の知恵を学びながら、 未来の「育つ空調」「生きる空調」の実現を目指しています。





